2015/01/21 : Benedict talks to Tavis Smiley on PBS

公式サイト (26:35 の動画がフルで見られます)
Actor Benedict Cumberbatch | Interviews | Tavis Smiley | PBS
※ 動画の枠の右下 Read the Script から書き起こしが読めます

バッチさんが口にした 「ある単語」 ばかりが取り沙汰されることになってしまったトークショーですが、出演作などについて語った部分や今までのキャリアやバッチさんご本人のことまで否定的に捉える必要はまったくなくて、むしろわたしはこのトークがとても好き。Smiley さんの話の運び方に知性と品があって好き。

特に、冒頭、 ご両親はもともとバッチさんが俳優を目指すことをよしとしなかったという話の流れで、Smiley さんが自らの父親に対して感じていることを語った部分、それに対するバッチさんの温かい返しにジーンときた。中盤、俳優業に関する考えをバッチさんが述べる部分では、彼の中にある哲学にほんの少しでも触れられた気がして嬉しかった。

今、人の話を聴くことがいかに大切であるかについて書いた本を時々書棚から出してきては少しずつ読んでいるところなんだけど、今回のバッチさんをじーっと観察して思ったのは、人と人が向き合った際には自分の思いを伝えるだけではなくて相手の何気ないコメントもきちんと受け止めてキャッチボールをすることが大切なんだなってこと。見習いたい。この番組のソファの配置と二人の距離感もあったかくていいなと思った。

The Imitation Game の主人公である Alan Turing について二人でひとしきり盛り上がったあとで、バッチさんがあらすじを説明する部分は、複雑 (であろう) なストーリーをものすごくシンプルな英語に置き換えるという彼の才能が発揮されていて、聴いていて気持ちがよかった。本当に頭がよい人にしかできないことだもの。

Smiley さんのコメントには、バッチさんのみならず優れた俳優さんたちによる 「演技」 というものに対して心から尊敬の念を抱いていらっしゃるんだろうなーと思えるところがたくさんあって、それもまた心地がよかった。その気持ちだったらわたしでも心から共感できるから。

US 国外に住む人や英語が母国語ではない人にとって、ネットでこんな風に番組全体を好きなだけ一時停止したり巻戻りたりしながら見られて、さらにすべての会話を書き起こしたものまで読むことができるのはとてもありがたく、PBS やこの番組の関係者の方に対する感謝の気持ちでいっぱい。よいものが観られて嬉しい。

Smiley さんが番組を締めてから、二人でさらに膝を近付けて喋り込む様子が微笑ましかった。うぅっ、全部聴かせて聴かせて~!

ひものスニーカーが大の苦手でスリッポンを愛用しているわたしの目は途中からバッチさんのスリッポンに釘付けになってしまった。似たのがほしい。そして何より Smiley さんが Cumberbatch と発音する時の 「ばゃっち」 の鋭い母音が新鮮だったな…

バッチさん! Fail and fail again and fail better!   :)

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